やるじょん、確かにそう聞こえた。
ところがその男は、やるじゃん、と言ったようだった。
僕は男にどうも、と言って軽く会釈をしたが、
そのときにはもう僕の頭の中は北朝鮮の事で
いっぱいだった。
2008/06/28
2008/06/24
2008/06/23
2008/06/19
2008/06/15
ある夜に
お母さんに、また会えるよね?
彼女はそう言うと、僕の胸に顔をうずめて
泣いた。
僕はそれになんて答えたら良いかわからなかった。
もう二度と会えない事がわかっていたからだ。
彼女の肩越しに窓のほうへと目をやると
カーテンの隙間から差し込む月明かりが、床を這って
僕たちのすぐ近くまで来ていた。
僕はなんだかその光が彼女をどこかへ
連れて行ってしまうような気がして、
ただ強く彼女を抱きしめた。
彼女はそう言うと、僕の胸に顔をうずめて
泣いた。
僕はそれになんて答えたら良いかわからなかった。
もう二度と会えない事がわかっていたからだ。
彼女の肩越しに窓のほうへと目をやると
カーテンの隙間から差し込む月明かりが、床を這って
僕たちのすぐ近くまで来ていた。
僕はなんだかその光が彼女をどこかへ
連れて行ってしまうような気がして、
ただ強く彼女を抱きしめた。
2008/06/12
2008/06/10
お金がない人に誰かを愛する権利なんてない
そうでしょ?
カオリは僕にそう言った。僕は眠たそうな目をこすりながら
うん、そうだね、と言って少し濃いコーヒーを一口飲むと、
でもさ、と一言置いてから言葉を続けた。
カオリの言うことは確かに100パーセント正しいけれど、
本当に正しい事を言うのってつまらないことだと思うんだ。
カオリは僕にそう言った。僕は眠たそうな目をこすりながら
うん、そうだね、と言って少し濃いコーヒーを一口飲むと、
でもさ、と一言置いてから言葉を続けた。
カオリの言うことは確かに100パーセント正しいけれど、
本当に正しい事を言うのってつまらないことだと思うんだ。
2008/06/07
はやく書いてしまおう、
と僕は思った。そう思って真っ白な紙とペンを用意したところで、
僕はなにも書くことが無いことに気がついた。始めから僕には
書くことなんてなにも無かったのだ。何か書かなければという
あせりだけが、真夏の蚊のようにブンブンと音を立てながら、
僕の頭の中で旋回していた。
僕はなにも書くことが無いことに気がついた。始めから僕には
書くことなんてなにも無かったのだ。何か書かなければという
あせりだけが、真夏の蚊のようにブンブンと音を立てながら、
僕の頭の中で旋回していた。
2008/06/06
2008/06/05
2008/06/03
2008/06/02
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